リボ払いの地獄を垣間見てみる。

1~3月で手取りの40%を税金と趣味でもない車両に費やすことになったと判って愕然とした

クレジットカードのことを調べまくっていたら、やたら「債務整理をしませんか」みたいな広告が出るようになったから、1月~4月にかけて発生した・発生する見込みの出費でクレジットカードのリボ払いを使うと地獄を見るのかシミュレーションしてみる。

1月 50,000円、2月150,000円、3月250,000円、4月120,000円で計570,000円使い、利息15%で支払い毎月10,000円コース。支払い額が変動しない以外は標準的な支払額だと思う。限度額500,000円、うち割賦枠250,000円。

34回払いで完済は約2年半後の2024年11月。最終的に利息は62,070円。次の車検が過ぎた後、この調子ならそこでもリボ払いを使って完済がさらに二年遠ざかるはず。

2年間60万円ほど借りて10%くらいの利息を払う。ここだけ見ると、そんなにめちゃくちゃだとは思わないんだけど、罠がある。

支払額のセルが黄色くなっている2022年4月、2022年5月は割賦枠を超えていて翌月に超過分が一括払いになっていて、ミニマムペイメントを大幅に超える支払いが発生。毎月10,000円しか払わないでいいやという感覚なら、この時点で焦げ付く。

リボ払いご利用枠を超えたご利用分については、1回払いでのお支払いとなります。

https://www.smbc-card.com/mem/revo/revo21.jsp


この仕組みがあるから、複数のカードを契約して割賦枠を無用に増やさない限りリボ払いで破産するなんてことは本来ありえない。限度額-割賦枠+ミニマムペイメントの額を最大として口座に残るようにしておけばよいだけのこと。(この例では50万-25万+1万で26万円。この額を超える支払いは発生しない。)

ミニマムペイメントは割賦枠を最大でも3〜5年で完済できるように最小額が設定されているから、「リボはほとんど利息分しか払わないからなかなか完済できない(←きちんと払っていれば数年で完済する)」とか「毎月の利用で債務が膨らんで苦しくなる(←超過分は一括なので割賦枠以上には増えない)」という解説は今のクレカのリボ払いについては当てはまらない。いくらリボ憎しでも正しく理解しないのはカード破産する人と同じだと思う。リボのディスりはアフィリエイトのPV稼ぎの煽り文句なんだろう。

どこの信販会社も「リボ払いシミュレーション」みたいなのを出してて、使った分の支払いがどうなるのかわかるようになっているが、このシミュレーターがゴミクズで使えないのは、たった一回の利用に対する支払いしか分からないこと。チワワを一匹だけ買って満足するなんてことはまず無い。

リボ払いについて | 日本クレジットカード協会
https://www.jcca-office.gr.jp/consumer/basic/revolving/

こんなのは、二度とリボは使わないと固い決心をもった人が将来の支払いを見て一括返済を心に決めるために使うか、そうでなければ〇〇万使ったって毎月1万の支払いだけで数年もあれば完済できるじゃんなどと軽く考えるための自己肯定に使うくらい。

毎月使っている分を重ねてシミュレートできないと債務額が積み重なっていく様子を理解しにくい。自前で作ったエクセルでは利用分の日付を細かく指定できないが、利用分の総額は月の締め日を基準として追加できる。上のシミュレーションでも5月以降全く使ってないから減ってるだけ、それ以降も同水準で使い続ければ債務が増え続けるのも当然。それに最初のシミュレーションはたかだか25万の枠に抑えているが、リボの上客になれば枠も増えるから、さらに借りられるようになる。複数契約と組み合わせれば最強の雪だるまが完成。これはいただけない。今の自分の感覚的には債務100万円(月3万円で44回)くらいまでならなんとか、債務200万(月5万で56回)超えたらだいぶきつくなって、複数のリボを契約して生活を回そうと考えた時点で人生終了。

YouTubeとかのおすすめにも「リボ払いの末路」みたいの事例がわらわら出てくるようになって、これってよくできた作り話かなって話半分だったけど、カード会社からも「リボ払いで支払い楽々!」みたいなDMが送られてきたり、債務整理しませんかみたいな広告が山ほどあるのを見ると、リボ払いも債務整理も需要があるんだろうなって思った。ごちゃんねるを見るとリボ払い地獄なんていうタイトルのスレッドで生の声が見られる。

【クレカ】リボ払い地獄Part19
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/debt/1646272487/



リボ払いシミュレーションのExcelワークブックを掲載。

・入力する箇所は、利息、最小支払額、限度額、割賦枠、B9の年月(開始の締め日)、C8から下の利用金額(毎月の利用額、繰上げ返済額)。
・64か月分のテーブルサイズになっているので、必要な場合はテーブルを拡張する。(拡張しないと支払回数や総額が正しく出ない。)
・簡略化のため、利用金額には利用日の情報を持たせず、前月の締め後に全額使ったことにする。実際のリボ払いでは利用額の初回支払いの利息は利用日から締め日までの日数分となる。(2回目以降の支払いでは前月締め日から当月締め日までの日数が利息の対象期間)
・利用金額にマイナス値を入れると繰上げ返済として扱う。利息計算は支払い同様に締め日を基準日とし扱う。(繰上げ返済の入金日は考慮しない)
・あくまでも簡易的なシミュレーション。ご利用は計画的に。

4月に入って30万円の払込通知が2枚届いた。シミュレーションでは今月の出費は12万円のはずだったんだけどなあ。

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