TrueBASICを今使ってみる。

DOSとWindows用のTrueBASICを買った。

パソコン用のBASIC処理系として今はMicrosoftのVisual Basic.NETが有名だが、50年以上前、いにしえのパソコン黎明期から存在するTrueBASICが今でも売られていることに感動して購入した。

True BASIC

今回はWindows 95~8用の「True BASIC Bronze Edition v5.5」($5.00)とDOS用の「True BASIC v3.05 for MS-DOS」($19.00)を購入。Windows版はXP〜10対応のv6.007が最新版。他にもOS/2やAtari ST用が販売されている。

Windows用のTrueBASICはインストーラで簡単にセットアップが完了する。32ビットアプリだが、全体的にWindows 3.0な感じのUI。64ビット版Windows 11で動かすとエディタ部の範囲選択がバグっぽい。日本語は扱えない。v6版はもう少し今風のインターフェースになる。

インターフェースが古臭い
サンプルのハノイの塔

いまいち使いかたが分からない。

DOS用のTrueBASICも動かしてみる。マウスが使える統合環境にはなっているが、QuickBASICやQBasicのようにはいかない。若干の設定と、若干の操作を覚える必要があった。

4色カラーがいかにもCGA


DOS版のセットアップはダウンロードした MS-DOS_3.05.zip からsetup.exeを取り出してフロッピーディスクにでもコピーしておく。2MBくらいの空きがあるドライブをカレントドライブにしてsetup.exeを実行。TRUE ディレクトリが作成されて、その中に一式が展開される。

次に TRUEディレクトリにcdしてから HELLO.EXE (TrueBASICの本体)を実行。Alt-OでSTARTUP.TRUを開き、3個あるディレクトリを環境に合わせて修正する。終わったらAlt-Qで保存して終了。

これで設定は完了。HELLO.EXEでTrueBASICの統合環境が開始し、BYEコマンドで終了。MOUSEドライバを常駐させておけばマウスでも操作できる。

最初、STARTUP.TRUが設定ファイルになっていることが分からなくてヘルプの参照ができなかった。マニュアルも付いていないし、オンラインヘルプは最低限だし、過去にはPC98版もあったものの現時点で日本語の情報がほとんど無いし、なかなかに厳しい。



「初心者向け」あるいは「初心者におすすめ」を標榜するBASIC処理系はいろいろあるが、「ええ歳のオッサン」が初学者に行番号のあるBASICを勧めるというのは正直いただけない。想ひ出バイアスがかかりすぎ。

TrueBASICは構造化構文が使える学習者向けの統合環境として値段(5ドル)は安いものの、ちょっと学習者にはおすすめできない。まあ使う人居ないと思うけど。

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