鍵が無い。

棚とロッカーの鍵が見つからなかったので代用品で開けることにした。

小学生の4年か5年くらいの時に同じクラスの人が「鍵なんか粘土かテープで型とって、それに合わせてアルミ缶切ったもので開く」って言ってて、実際に大学の時の下宿部屋の合鍵をプラの下敷きで作ったことがあるけど、今回は元になる鍵が無い。

どちらもよくあるシリンダー錠で、片方は同型の番号違いがあったから簡単だった(手段1)。もうひとつは同型の番号違いが無いので、どろぼうプロっぽいやり方を使う必要があった(手段2)。いずれも開錠まで30秒とかからないし、跡も残らない。

鍵が見つからないときの鍵のあけ方。

方法1.同型の番号違いがある場合。
1.番号違いの鍵を差し込む。
2.鍵が開く方向に力(テンション)を加える。
3.鍵を素早く抜き挿しする。何度も。ただし完全に抜かず 2で加えているテンションが途切れないように。
4.そのうち鍵が回る。(3の動作で鍵が抜けるところで回る)

方法2.同型の鍵も無い場合。
1.精密ドライバーを二本用意する。1本は鍵穴の幅より細いもの、もう1本は鍵穴の幅より太いもの。
2.太いドライバーで鍵穴を開く方向に力(テンション)を加える。斜めに挿してテコが働くようにすると良い。
3.そのまま細いドライバーで鍵の山があるほうの金具(押すとバネで動く)を奥から順に弾いていく。ジャッ、ジャッという感じで素早く、差し込んで引く、を何度も。
4.そのうち鍵が回る。


方法2は正統なピッキングで、シリンダー錠を壊したことがあればそんなのは教えられなくても分かるだろ、って床屋のおっさんが言っていたのを覚えているが、今では鍵屋のサイトにも紹介されてる。

緊急時にピッキングで鍵を開ける方法 – 鍵のかけつけ本舗
https://kagi-lt.jp/recommend/detail/4629/

上のサイトは道具の加工のしかたまで説明されてる。他にも動画もいくらでも出てくる。時代だなって思った。こんなんで開けられるような鍵は日記帳の鍵と同じくらいのセキュリティだと思っておくほうが良い。

方法1はバンピングに近いが、たぶん一般的ではない。会社なんかにある雑な感じの集合ロッカーはこの方法で数分とかからずに開けられる可能性が高い。まあ会社のロッカーの鍵は総務で合鍵が管理されてるはず(たぶん)で、鍵が無くなって破壊する以外にアクセス方法が失われるなんてことは普通はない。会社のロッカーに秘密を隠しておくようなことはしないほうが身のためだなって思った。

最新の自称高セキュリティカードを観察してみる。

最新のセキュリティを備えたナンバーレスのクレジットカード、三井住友カードゴールド(NL)を観察してみる。

  • 表面はカード名称、ICチップ、タッチ決済対応マーク、VISAロゴ。
  • 裏面はDNPから始まる二列の番号(大日本印刷製の意味?)、署名欄、発行年月日(ISSUEDyyyymmdd)、ローマ字の名義、右端には何かのシリアル番号が縦方向に小さく刻印(yymmdd[A-Z][0-9]{6})(シリアルっぽい番号の日付っぽい値はISSUEDより1日大きい値)、http://vpass.jp/info_g/ へのリンクQRコード、三井住友カードの会社名。それと、磁気ストライプっぽい線。
  • デザインは表裏で対称。緑バージョンで、ぱっと見は一般カードに見えるが、光条や各ロゴが金色ベースになっていてゴールドステータスをさりげなく主張する。

シンプルでこれといった仕掛けは見当たらない。”「未来を映し出す光」と「足元を照らす光」”を表現するデザインは今風でかっこいいものの、特に面白いと思うところが見当たらない。先に入手できたイオンゴールドカードセレクトはVISAの鳩のホログラムが良くできていて見ていて面白かった

セキュリティらしきものはVISAのロゴの光沢ぐあいと、紫外線を当てるとVISAのロゴにVマークが出るらしいところ。これは紫外線ライトが無くて試せなかった。このカードのセキュリティとしてはカードそのものよりも、アプリで決済の有効無効をリアルタイムに設定できるのと、決済がプッシュで通知されるところがとても良くて気に入った。

問題の磁気ストライプは裏面にその存在を表現する帯が描かれているが、表面にもJIS-II(日本独自規格)の磁気ストライプが存在する。クレジットカードの加盟店は2020年3月までに決済端末をIC化させることが義務付けられているはずだから、現時点でも磁気ストライプは不要なはずなのに、高セキュリティをうたうナンバーレスカードに磁気ストライプがフルスペックで残されているのは残念でもある。

関連:
最近はやりのナンバーレスカードは本当にセキュアなのか。


あと、気になったのはQRコードのリンクのプロトコルがhttps:じゃなくて、http:なところ。自称高セキュリティカードなんだから、ここはHTTPSにしてほしい。

三井住友カードのカードデザインについては「パルテノン神殿」が無くなって残念がる意見を見かけるのに、磁気ストライプが残っているのが残念っていう結論が出てしまって、我ながらそれはどうなんだろうと思った。そんなに磁気ストライプが嫌ならネオジム磁石で擦れば真の高セキュリティカードを得られるはず。(やっていいかどうかは知らない)

最近はやりのナンバーレスカードは本当にセキュアなのか。

イオンカードのことを調べていたら、やたらとクレジットカードとキャッシング返済の宣伝がターゲッティング広告に出てくるようになった。

それによると三井住友カード(NL)三井住友カードゴールド(NL)っていうクレジットカードが今人気ということにしたいらしい。その、NLって何? て思ったら「ナンバーレス」のことで、カード面にカード番号が書かれてなくて、スマホのアプリで確認できるからセキュア!ってことらしい。これを調べたらさらに広告がしつこくなって三井住友カードのことばかり表示するようになった。

カードに番号が印字されていないから、安心。進化を続けるキャッシュレス時代のスタンダード。

https://www.smbc.co.jp/kojin/credit/classic/


今でこそカードの使用状況はリアルタイムで確認できるようになって管理しやすくなったけど、クレジットカードなんて20世紀から不正利用上等で保険でなんとかするよというアナログなスタンスで、デジタルなセキュリティからほど遠いシロモノ。頭のいい悪い人ならあれくらいの数字は一瞬で覚えられるだろうから、カードから数字を無くすというのは良いと思う。

ただ、クレジットカードがアナクロなのは印字を無くしたところでスマホのアプリが無くても簡単にカード番号を読み取る手段が残されてるところ。そう、磁気ストライプならね。

アマゾンで買った安いカードリーダーにナンバーレスカードをシュパッ!とやったら1秒とかからず読み取り完了。

カード番号と名義と有効期限ゲット。

上の写真はイメージ。実際にはSMBCが「アプリが無いと番号が見られない」と言い張っているカード番号がメモ帳にタイプされている。

カード番号を盗み見されて不正に利用される可能性は極めて低く、安心安全に利用できます。

https://hamee.co.jp/media/archives/81


カードを盗み見されて番号を窃取される可能性は極めて低いも何もできるわけないが、手のひらサイズの機器でスキミングされて不正に利用される可能性はナンバー有りカードと変わらない。こんな程度で「最近はやりのナンバーレスカードはセキュア!」なんて思えるほどマヌケではない。ナンバーレスカードであっても店員に渡すときは絶対に目を離さないようにしたい。

NLカードのセキュリティの信頼性はとにかく、三井住友カードのブランドは信用力もあるし、取引歴無しでもゴールドカードの審査を一発で通してくれたからうれしい。1年で100万円使わないといけない。

再び始まる浪費生活。

無償公開されたBorland C++ Builderで遊んでみる。

25周年記念でBorland C++Builderの初版が無償公開された。

Historic C++Builder 1 Install – embarcadero.com
https://cc.embarcadero.com/item/30934

初日にダウンロードしようとしたら20kbpsくらいしか出なくて数時間かかった。25年前、1997年当時は最速の28.8kbpsのアナログモデムはこんなもんだったかな。そのころから自分はMS派だったから、Visual Basic 5.0 LEをなけなしのお小遣いでなんとか買って結構使い込んでて、RAD対応環境としてはそれで間に合っていたからC++Builderはあまり使ったことが無かった。クラスメートの間ではBorlandのTurbo Cのが人気だったし、C++ Builderを買って使い込んでる人も居た。

まあ、ちょこっと使ったこともあるから懐かしい雰囲気を味わってみることに。Windows95、NT4.0の時代の遺物だけど、Win32には違いないからWindows11の環境でも動きそうだけど、いらん苦労したくないからVMwareのWindows XP環境にインストール。VMwareのUnity表示でネイティブアプリのように使える。サンプルをコンパイルした.exeをWindows11の環境に持ってきて実行したらちゃんと動いた。ランタイムDLLが必要なVisual Basicと違って、サイズは大きいものの.exe単体で動かせるのは良い。

窓の杜の記事には”「Windows 95」から「Windows ME」までのWindowsが必要となるため実際に動かせる環境はそう多くないが、”なんて書いてある。公式にも”To install you will need a version of Windows from Windows 95 to Windows ME“って書いてあるからそのままなんだろうけど、Windows NT 4.0も動作環境に含まれてたと思う。少なくともビルドしたバイナリはWin11でも動く。セキュリティとか知らんけど。

開発環境はVMWwareのUnity表示、ビルドしたexeはWin11のネイティブ動作。
Windows環境の後方互換性に驚く。

当時はレガシーBASICの延長でプログラミングをしていたから「オブジェクト指向? 再入可能関数? スレッド? なにそれおいしいの?」て感じだったけど、今ならそれらの意義も分かるし、少なくとも若い人に古い技術を「優れたもの」として説くstaticおじさんにはならずに済んだ。25年間で自分も少しは進歩できたかな。



敵対していたRADツールのVisual Basic 5.0に関する情報はmicrosoft.comからもきれいに消されていて、MS的にはMeやBoB並の黒歴史扱いなんだとわかる。非プログラマーであってもVB5はいろいろバグに出逢うことがあったくらいで中途半端な感じは否めなかった。ただVB5で登場したインテリセンスは画期的で、これが無ければWindowsのプログラミングなんて面倒で飽きてしまったかもしれないくらいの衝撃があった。Borland C++ Builderにはこれに相当するものが無かったから続けて使う気にならなかったくらい。

後継のVisual Basic 6.0も好きだったが、こちらは今もMSにも公式情報がいろいろ載ってたり更新ファイルがまだ掲載されていて今もSIerの悩みの種 今も多くの人に愛されていることがわかる。

三菱電機の「シーエアリアル」は個人的にも使えるか?

AndroidのChromeで新規タブを開いたら、Google Discoverが、Yahoo!Japanニュースで、マイナビニュースから転送された記事を紹介してきた

海水の水柱がアンテナになる!? 三菱電機の「シーエアリアル」とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a94bac94d3de8acc56c7947d9c1d80a1bf12df6

見た気がすると思ったら、2016年にhamlife.jpが紹介している。
三菱電機、世界初!海水が電波を送受信するアンテナになる「シーエアリアル」を開発
https://www.hamlife.jp/2016/01/29/mitsubishi-electric-kaisui-antenna/

三菱電機の発表内容。
海水アンテナ「シーエアリアル®」
https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/randd/list/other/a30/index.html

夏まで新しいおもちゃ機材を買えないから、思考実験で妄想する。



公式サイトのイメージを見るとアーチ状の水柱で運用することを想定している。形状からはUHFの簡易無線でよく見かける「折り返しGPアンテナ」を連想させる。海面近くで使うものだから等電位面はGPのラジアルでは無くて、本当の接地アンテナだろう。

実験では「地デジの受信ができました」って書いてあるから、そこに書いてある通り10cmくらいの噴水で間に合うが、公式サイトのイメージでは人の背丈よりはるかに高い噴水になっている。田舎ではまったく見かけない都会の街角でよく見かける「ラミナー噴水」を使えばどのくらいの長さの噴水を作れるのかは知らなかったから調べた。

中国の噴水メーカーのサイトを見ると「水の高さ:1-3mムシアダンス:いいえ」と謎の解説がなされているから、たぶん3mくらいならきれいなアーチが描けるのだろう。普通のスプレー噴水だと折り返し無しになるものの「川 50 m スプレー高さウォーター ジェット噴水を撮影」ってやっぱり謎な言い回しで書いてある。3mだと物足りないけど、がんばって技術開発して折り返し有り5m高、折り返し無し40m高まで崩れない水柱を上げられるなら、5m高で14MHz帯まで、40m高で1.8MHz帯まで使えることになる。

このアンテナの最大の特徴として「絶縁ノズル」が挙げられる。これは海水を取り込む側のパイプを1/4λにすることで高周波的な絶縁を確保する様子。ど素人にはちょっと何言ってるのか分からんのだけど、給電点から最短距離をたどって給電点のGND側に達する距離が1/2λなのだと考えれば「折り返しダイポール」と同じでRFアースとして考えることができる。公式サイトでも猛プッシュでこれは相当な技術革新なのだろう。

水柱はポンプの圧力でどうにでも可変できるとして、「絶縁ノズル」は1/4λに固定されているからそう簡単には変えられない。マイナビニュースでJAXAの工学博士な解説者は「絶縁ノズルのサイズは、使用する周波数で決定されてしまうが、絶縁ノズルも長さを可変可能な構造とすれば、さまざまな周波数に対応できる。」と完璧な解決方法を提示している。

実験で使っている地デジなら470MHz~710MHzくらいなので1/4λなら16cm~10cmだから固定やOリングを付けた延長筒を動かすだけで良いかもしれないが、波長が人の背丈を超えるような14MHz~50MHzで使うなら5.3m~1.5mでQSYのたびに海中のパイプ長を可変させる必要があるわけで、トランペットのバルブのような構造のものが必要になるかもしれない。

私なら、工学博士のドクターがおっしゃるように機械可動部のある可変筒にするのではなく、吸引側を「フェライトの筒」にすれば可動部なしで高周波的に断ち切れると思ったけどね。工学と電子の分野の違いか。

エネルギーの効率なんか完全に無視して40mの水柱を轟々と上げて海外と交信なんて夢がある。そうでなくとも1mくらいでできるVHFアンテナの実験としては有りかなって思った。



5GのIoTとAIでDXを推し進めSDGsに貢献するうんたらかんたらと流行りに乗って延々とオンライン会議した挙句やってることが忘れ物防止タグだけとか、そういうのよりも、こういう「きちんとした技術研究と発表」に人的・金銭的リソースを割けるのは良い企業だと思う。