今使っているデジカメはCanon PowerShot G9X MarkⅡ。
高級志向コンデジとしては小型軽量な部類で、2017年2月発売と古いので現行機種でスマホ・WiFi連携がいまいちな以外、デジカメとしての性能に不自由が無い。以前はG7X初代を使っていたが、重いのと、明るすぎるレンズを生かしきれないフォーカスの甘さが嫌でG9X MarkⅡに乗り換え。
G7XもG9Xも最高画質をうたう最新iPhoneの補正しまくり画像など比較にならないほど、素直な写真が撮れるんだけど、Gシリーズは自動露出が玄人向けなアンダー気味。フルオートモードで屋外の人物撮影はとにかく、ヤフオクに載せるボロでも映える Web掲載用の映える写真には適さない。EV調整は必須。この辺の調整の意味が分からない人 にはGシリーズは勧められない。IXYシリーズ の自動モードのほうがウェブ画像的な映えが狙えると思う。
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一般的な被写体を紙焼きにする目的でオートで撮るのは問題ないし、ボロい被写体もWebで映えるように撮影時でも撮影後でも調整すれば良いが、映えるスナップ写真を気軽にパシャパシャ取りたければ「写ルンです設定」にするのが一番だろう。(たぶん)
今どきの写ルンですエース の仕様を確認 するとこんな感じ。
フィルム ISO400 レンズ f=32mm F=10 シャッタースピード 1/140秒 撮影距離範囲 1m~無限遠
いわゆるパンフォーカスで、、とかいう理屈や設定例 は山ほど出ているから他所を見てもらうとして、G9X MarkⅡでどう設定したかをメモ。
★撮影時の設定 焦点距離:35mm相当 (リングダイヤルのステップズームを使う) シャッタースピード:1/125 絞り:F10 露出補正:0 ISO感度:AUTO フォーカス:MFで3mに合わせる
機能設定画面
・上の画像にない設定 モニター情報カスタマイズ:「情報表示なし」のみにチェック タッチシャッター:しない 個人認証:切 〇(リング)設定: 〇で切り換え:しない 機能の登録:ZOOM MFピーキング:切 手ブレ補正:切 ISO感度:AUTO 上限ISO感度:8000 ストロボ設定: 発光モード:マニュアル 発光量:中 シンクロ設定:先幕 赤目緩和ランプ:切 設定を済ませたらSETUP5>カスタム撮影モード>登録で登録し、登録内容の自動更新をしないに設定しておくと、本体のダイヤルで「C」に合わせるだけで設定が呼び出される。ズームやフォーカスも設定されるので便利。
焦点距離、シャッタースピード、絞りは写ルンですに近くてG9Xで設定可能な値とする。パンフォーカス設定ではよくあるパターン。ISO感度とホワイトバランスはちょっと考えてオリジナルにしてみる。
ISO感度について、写ルンですのフィルムに合わせてISO感度を400や800で固定にしている設定例はあるが、ここではISO感度はAUTOにした。理由は、写ルンですは現像焼き付けまでがトータルのシステムであること。写ルンですで撮った写真が露出アンダーだった場合でも、プリント時に焼き付け時の露光を増やして紙焼きのアンダーは補正される。これをシミュレートするならISO感度はオートになる。さらにデジカメのCMOSセンサーのラチチュードが狭いためISO感度固定では撮影時の状況により白飛びしたり黒に潰れてしまうため「写ルンですのように気軽にスナップ撮影」したいならスピード仕上げラボ役をカメラに任せてISO感度自動で良いと考えた。
ホワイトバランスは「5500K固定」、ピクチャースタイルは「忠実設定」(太陽光下で自然に撮れる)に設定。写ルンですというか、ネガフィルムでフィルター補正せずに撮ると光源に依存した発色をする。これを考慮するとホワイトバランスはオートではなく晴天下(色温度5200K~5500K)で固定するのが良い。(良いというか、白熱灯の赤味や蛍光灯の緑カブリなどを再現できる) 画像サイズはLの5472×3648(2000万画素)の高画質モードを設定。レンズ付きフィルムとはいえ普通のカラーネガフィルムなのでフィルム自体の性能は銀塩一眼で使うときと変わらないはず。いろいろ考察されている ところで、カラーネガフィルムの解像度は1000万画素~2000万画素相当だという意見を多く見るから、パンフォーカスの雰囲気を余すことなく記録するためにも、画像サイズは大きめのLかMの3648×2432(900万画素)を設定する。Sの2736×1824(500万画素)だと解像度不足で使い捨てカメラじゃなく安物のWebカメラっぽくなるかもしれない。それに128MBのSDカードを使えば約27枚撮 りを実現できる。 他には露出Simや液晶の撮影後表示、情報表示などの便利機能は要らないから極力オフ。ミラーレスカメラでもできるけど、小さい軽いはコンデジの利点。
これくらい設定するとコンデジで写ルンですのもんやりした感じの画作りができるはず。
— 設定を控えたから作例を撮りに出ようと思ったらものすごい曇天で中止。