ゴールドカードを観察してみる。

クレジットカードのイオンカードセレクトゴールドが届いたので観察してみる。

イオンカードセレクトはカード比較紹介サイトで「イオン株式会社が発行する流通系カード」などと流通系に分類されがちだが、これは偽情報。今は発行元がイオン銀行。CICの情報開示でも「登録元会社:株式会社イオン銀行」と確認できるし、審査時はKSC(全国銀行個人信用情報センター)も参照する、れっきとした銀行系カード。キャッシュカード機能は銀行系の証。ゴールド・一般に限らずイオンカードセレクトを持つことは「銀行系プロパーカードホルダー」のステータスを持つことを意味する。(ザルのステータス)

※イオン銀行、という名からは想像できないし、たいていの紹介サイトにある「厳選された」口コミからは読み取れないが、イオン銀行カードローンの審査はカードローンの中でもトップクラスに厳しいらしい。トップクラスの低金利貸付の裏取りでもあるが、その辺のノンバンクな信販会社提携カードでキャッシングするのとは訳が違う。銀行を名乗っているだけのことはある。

この十数年間、岡田屋経済圏に支配されてきた。アマチュア無線技士の階級が第四級~第一級の四段階あるのと同様に、電子マネーのWAON所持ステータスも四段階のハイアラーキ(※1)で大別される。イオンカードの場合、一般カードで申し込んでもハイクラス人だと見なされると最初からゴールドカードを強制的に送りつけられるし(MasterCard/JCB)、一般カードでも審査が通らない人にはクレジット機能無しカードが送りつけられるらしい。実にシビアな階級制度である。属性によらず経済圏からは逃がさないという強い意志を感じる。

※1. WAONの区分としてa.WAONのみ、b.WAON+キャッシュ、c.WAON+キャッシュ+デビット、d.WAON+クレジットの四階級があり、クレジットはキャッシュ無し有り(※2)と、一般・ゴールドに細分される。

※2. 非常に紛らわしい。キャッシュ機能付きは三段階あり、最下位の「イオンカード」はイオン銀行紐付なしで提携カードの種類が豊富。次点の「イオンカードセレクト」はイオン銀行口座に紐付が必須でキャッシュカード機能が使える。公式にはセレクトを猛プッシュしているが、特典の二重取りや提携サービスを目的に両方持つことも可。そして、最上位に君臨するのが「イオンカードセレクトクラブ」(ゴールド特典+住宅ローン特典を得る)。



今どきのICカードには非接触通信機能が備わっていて、電子マネーのWAONはSONYのFelica、VISAタッチ決済はNFC Type A/Bらしいのでどちらも13.56MHz。カード内にループコイルのアンテナが内蔵されていて、通信とともにカード内デバイスの電源の伝達に使われるため、供給アンテナは効率を良くする必要があるから共振型になっている。

このアンテナはディップメータの動作確認に使える。まあ、今どきディップメータなんて使わないし持ってない人も多いから動作確認に使えると言われても困るだろう。なので、今どきのアンテナアナライザでも何か反応があるか見てみることに。

アンテナアナライザの測定端子に適当に巻いたコイルを接続してICカードを置き、周波数を変えていくと特定の周波数でインピーダンスが変化してインピーダンスの針が動くところがある。このときICカードの有り無しで反応が変われば、アンテナアナライザの電波がICカードに共振していることになる。実際に試すと15MHzあたりでその状態になったので、やはりカード内蔵のアンテナは15MHz付近で効率よく電力が伝達できるように設計されているのだろう。

※ICカード有り無しでインピーダンスが変わる原因として、単にコイルの自己共振周波数に対してICカードの外乱を受けているだけの場合もある。このコイルは60MHz以上でその状態となった。



カードを観察していたら、非接触ICカード以外にも理系的に興味を引かれるものがいくつかあった。目についたのがホログラム。一般カードとゴールドカードでホログラムの色が変えてあるらしい。

以前の一般カードのはこれ、

よくいるVISAの鳩。





今のゴールドカードのがこれ、

鳩?

このハト、なんかバカっぽく見える。

口ばしと脚のネオンサインのような光り具合と「鳩が豆鉄砲を食らったよう」なこの表情。とてもステータスカードに載せるデザインとは思えない。以前はゴールドカードでも四角の中の鳩パターンだったらしく、これは変更後のホログラムみたい。

もっと拡大してみる。

割と凛々しい

瞳のなかにアイキャッチが入ってるし、羽の薄いところが薄めのホログラムになってるし、口ばし・眼・足のカラー表現、それに口ばしの中に「VISA」って書いてある! すご。

遠目にはバカっぽく見えるのに、近くで見ると凛々しいのは偽造防止機構なのかな。

ゴールドカードを観察してみる。」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: の回想録

  2. ピンバック: 最近はやりのナンバーレスカードは本当にセキュアなのか。 | の回想録

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