PCem V13でオリジナルIBM ATを構成してIBM PC DOS 5.02D/VとIBM WINDOWS 3.02 (3.0A) を動かすテスト。DOS/Vは「VGA以上を搭載したPS/2またはPC/AT互換機」が要件となっており実はオリジナルPC/ATそのままでは動かない。

・本体仕様
CPU 80286/8MHz、メモリ4736kB (基本640kB+拡張4096kB)。

・ビデオアダプタ
>VGAを選択。IBM 51xx PC Family ComputersによるとIBM AT(5170)の仕様は286+EGAが標準で、DOS/Vの要件で必要なVGAはPS/2が出てから発売された8ビットバスのVGAカードに交換する必要がある。実機なら16ビットISAのTsung ET4000とかTridentカードを使ってもいいと思う。

・FDD
FDD1 3.5″1.44MB、FDD2 5.25″1.2MB。最終リビジョンの1985/11/15版BIOSでは1.44MBドライブをサポートするが、AT Diagnostic Diskではこの構成をコンフィギュレーションできないのでgsetupを使う。gsetupの入った起動ディスクは720kB容量で作成すると3.5″でも5.25″でもどちらでもフォーマット変換無しに使えて便利。

・HDD
HDD MFM AT Fixed Disk Adapter。HDDイメージはオリジナルATに準じてType3 (30MB)で作成。DOS/V+Win3くらいなら容量はこれで十分。

・マウス
WINDOWSでもマウスは必須ではないが、あると便利なのでシリアルマウスを追加する。PS/2規格はIBM The PCシリーズの後のPS/2シリーズで出てくるものなので選べない。

PCAT-1

適当なDOS起動ディスク経由でgsetupを起動してコンフィギュレーション。日付、時刻、FDDタイプ、HDDタイプ、メモリサイズBase(基本) 640kB、Expansion(拡張) 4096kBを正しく設定する。Primary DisplayはSpecial (EGA)でよい。この時期のパーソナルコンピュータは基本メモリ640kBすら搭載しないものも多くてオリジナルのATは256kBから。同時期のPC-9801F3も256kB(ただしPC98のCPUは8086)。

PCAT-11

PC DOS/Vの1枚目で起動するとあっさり日本語が表示される。メニューに従ってパーティショニング、フォーマット、DOS本体・MKKのインストールが進む。

PCAT-12.JPG

再起動するとメモリまわりが不自由なのでいろいろ文句を言われる。諦めてCONFIG.SYSを調整。DOS5の6枚目おまけディスクに入ってるTEエディタが便利。次の内容はWindowsの設定項目も含む。SMARTDRV.SYSはPCDOS5.02/V

CPUが386ではなくて286なのでEMM386.EXEが使えない。メモリマネージャもHIMEM.SYSしかなくてEMSが使えないので286で使えるEMSマネージャを持ってくる。EMM286.EXEというものを使った。DOS4付属のXMA2EM.SYSはPS/2、PS/55用のメモリアダプタ専用なので使えない。EMM286.EXEでEMSは使えるようになったが連文節変換IBMMKKV.EXEはやっぱり動かないので単漢字変換の$IAESKK.SYSで妥協。単漢字でも文字コード入力よりはまし。

・CONFIG.SYS

FILES=30
BUFFERS=20
DOS=HIGH
COUNTRY=081,932,C:\DOS\COUNTRY.SYS
SHELL=C:\DOS\COMMAND.COM /P /E:512
DEVICE=C:\DOS\$FONT.SYS
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\UTY\EMM286.EXE 1536
DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICE=C:\DOS\$DISP.SYS
DEVICE=C:\DOS\$IAS.SYS /R=1
DEVICE=C:\DOS\$IAESKK.SYS
DEVICE=C:\DOS\$PRNUSER.SYS
DEVICE=C:\DOS\SMARTDRV.SYS 512

・AUTOEXEC.BAT

@ECHO OFF
PROMPT $P$G
PATH C:\WINDOWS;C:\DOS
SET SYS=C:
SET COMSPEC=C:\DOS\COMMAND.COM
SET TEMP=C:\TEMP
KEYB.COM JP,932,C:\DOS\KEYBOARD.SYS

仕上がりはこんな感じ。

PCAT-2

WINDOWS 3.0A (3.02)はセットアップから設定変更無しで簡単に動く。CPUが286でエンハンスドモード(386専用)は動かないのでスタンダードモードかリアルモードのみ。

PCAT-3

動かしてみた感じ、正直遅い。Windowsはウィンドウの描画が見えるほどに遅い。でも1980年代中盤のパソコンの性能はこんなものだ。それにHDD 30MBやメモリ4.6MBなんてめちゃくちゃ贅沢だし。

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