ソニーのラジオをまた買った。泣く子も黙る十和田オーディオ製ICF-801。

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定価の倍近いア●ゾンのぼったくり価格だったが仕方ない。去年買っておくべきだった。回路的にはごく普通のAM/FMアナログICラジオ。チューニングも含めてデジタル要素無し。IC化されてはいるがアナログスペシャルファンクションなので実質シリコントランジスタスーパーラジオ。

辛口レビューをするとAMの9kHzビートがうるさい。夜間はひどくて本体を回してヌル方向への調整が面倒。スケールがICF-EX5MK2みたいにリニアじゃないからどこに合っているのかわかりにくい。感度が良い分夜間は特に良くわからない状態になる。FMもスケールがリニアじゃなくて合わせにくい。高い周波数でイメージ受信が発生する。双峰特性がおかしいのかAFCがおかしいのかジャストチューニングの位置から少し上側にも下側にも弱く同調する山があって合わせにくい。バンド、ボリューム位置と無関係に熱雑音起因のサーという音のノイズがかなりある。これは単体オーディオのチューナーとは比較にならない(ほど悪い)し、今どきのDSPラジオICF-M780Nと比べて感度、選択度、S/N、隣接ビート、イメージ受信、ノイズいずれも負けてるし、いくら良いとはいっても音質はしょせんポータブルラジオの域を出ない。単二電池3本も地味に不便で、ACケーブルのコネクタも今は特殊な形、照明は暗くてほぼ役に立たないし。日本製を冠した外見のつくりの良さとは裏腹に中身のチューニングがいまいちで残念。ICF-801に対するネットの評価は過大だ。

まあホームラジオとしてのまとまりとしては良く、昼間に限ればAM放送のシングルスピーカーから出るDJの声は聴きやすくて良い。高級ステレオ装置から出てくる音とはまた違う意味での良さはある。

 しばらく使ってみた感想。確かに昼間に聞くAMラジオは高域が伸びててAM放送なのにすっきりしてて透明感がある。対して夜間は隣接局のビートがひどくて耳障り。率直に申し上げて、聞くに耐えない。IFフィルターのブロードな特性からだろう。ワイドなフィルタだから妨害局を同調ずらしで逃げるのができなくて(ずらすと別の局が入る、ビートがひどくなる)、本体をヌル方向に向けて低減することになるのだが、マニア自慢の長い高感度バーアンテナと、自慢の高音質ワイドIFフィルタのせいで向きの調整がかなりシビア。AC電源使用時は盛大にノイズが侵入するのでACコードはローカル局を固定で聴く専用。5chか何かでセラフィルの型番が書いてあったので調べたら10kHz帯域のものを使用しているらしい。そんなものを使用していたら今の9kHzステップの放送だとビートが酷いのも当然。バーアンテナが長くて高感度設計なのにフィルタの帯域がチャンネル幅を超えてて切替もできないなんて、どうかしてる。

 FMはというと、とにかく選局の「決まらなさ」が酷い。ジャストチューンの前後少しずれたところでも中途半端に選局された状態になるし、イメージ受信も結構あるから、この特性を把握しておかないときちんとチューニングできない。あとバックグラウンドのノイズも結構多いから近距離、小音量では耳障りで気になる。
 一般人が使うとピーピーうるさいとか、ずれた選局で入り悪いとか言い出しかねない。性能も操作性も理解できる選ばれた人が使うべきで、「シロウトにはオススメできない、逸般人向け」。本機と相性がいいのは「9kHzビートが聞こえなくなった年齢の人」「小さい音が聞こえにくくなった年齢の人」だろう。中華短波ラジオのときもそうだったが、ネットでいくら高評価を得ていてもそれは最適解ではないし、最後は自分で判断することだってまた思い知った。値段が無駄に高かったからなおさら。

ICF-801の音質は確かに良い。一生のうちに一度は聴いて損はないが、プレミア価格で買うほどのものでもなかった。

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