ゲルマニウムトランジスタ2SA12で一石レフレックスラジオを組んでみた。EIAJ登録では2SA12が高周波用PNP型トランジスタの先頭。88年度版のトランジスタ規格表はここから始まる。

2sa12

近所の部品屋で売れ残りを1個だけ買ったもの。現在でも流通在庫が数百円程度で買えるので特に骨董的価値もないものの、いつの日かスパイダートラ検ラジオに使うつもりだったが、もったいなくて使わずじまい。そして25年の歳月を経た今、使うことに。トラ検ではつまらないのでレフレックスにした。イメージとしてはザ・昭和の模型ラジオ。

IMG_1738

2SA12のほかに、古いバーアンテナPA-63R、中国製で割と新しい単連バリコン、黒帯2本の1N60とおぼしきゲルマダイオードが今回のキーパーツ。構成は1石レフレックスラジオで倍電圧検波、出力にST-30を用いて昇圧。回路はこちらのサイト掲載の子供の科学1975年5月号の回路を参考に定数や配置を手持ち部品に合うよう変更。もとは2SA103の回路、リンク先では2SA100を使ったと記されている。hfeが2SA100は80以上、2SA103は50、2SA12は60となっているが、Trのhfeなどいいかげんでアテにならない定格なのでバイアス抵抗の調整でなんとかなるだろう。一石レフレックスとしては標準的な回路だが、ひと工夫あって巻き線が1本のPA-63Rを使いつつ、AFを混合してレフレックス増幅するためにコンデンサでPA-63Rのアース側を直流的に分離しているところがポイント。しかもこのコンデンサは検波の包絡線検出のコンデンサと発振防止のデカップリングも兼ねているようだ。ただし分離や感度など性能の点では単巻きコイルではなく、二次巻線のあるものを使ったほうが良いかも。

一発では鳴らなかったが配線修正で動作。PNPでラジオを組んだのは初めてで負電源はこんがらがった。ベースにバイアス電圧をかけている抵抗を小さくするとIbが増えるのでゲインが上がり、Icも大きくなって消費電流も増える。まともに調整できるのはこの箇所くらい。元の定数は50kΩで手元になかったので、47kΩとしたがこれだとトラ検より少し良いくらい、1kΩにすると発振しそうになる。補助アンテナをつけても発振しない程度に10kΩとした。消費電流は2mA。アンマッチだが現代のダイナミックヘッドホンもそれなりに鳴らせる。バーアンテナのみでも受信できるし、0.5メートルのアンテナを付けるとうるさいくらい鳴る。感度はHOMERの1TRみたいな一石トラ検とはやはり雲泥の差で、006Pの9Vで動くACEやCHERRYのシリコン1石レフレックスと比べてもそん色ない。これで長年保留にした課題が解決した。

近所の部品屋を覗いてみたらピッカピカの2SA12がたくさん売れ残ってました。。

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