あるとき磁石で宙に浮かせたターンテーブルというのが雑誌で評されていたのを見たときに、私のオーディオに対する興味は一気に冷めた。製品名は忘れたが記事には「宙に浮いているので振動を排除できる」などとあまりにもあからさまなウソが記されていた。

最新鋭の電磁アクチュエータ制御で振動キャンセルを実現したとかならともかく、だいたい永久磁石で浮かせたところで磁力を通して振動は伝わる。スピーカは磁力でコーンを駆動していることくらいオーディオを趣味にしてる人ならだいたい知ってるし、隙間があっても磁石の反発力を通して反対側に力が伝わることくらい磁石遊びをしたことがあるなら子供でも経験的に知ってる。そんな基礎的な事を差し置いて「宙に浮いてるから振動を排除できる」などと、完全な嘘で論理をでっち上げて「だからいい音がする」と。なんて無責任なモノづくりがまかり通る業界なんだと思った。

それ以来オーディオ雑誌などというものにも、高級なオーディオの 評価にも興味は無くなった。そもそもある程度のf特性とS/Nが保てており、よっぽどの手抜き製品でなければそんなに酷い音は出てこない。 それ以上の差は存在しないもしくは測定不能、意識の問題だ。間違った理屈など信用するに値しない。

調べたら、同じコンセプトのオーディオアクセサリは今もあるね。あきれた。

Moon Audio zero gravity audio shelf
http://www.ubergizmo.com/2009/12/moon-audio-zero-gravity-audio-shelf/

HigherFi ANTI GRAVITY
http://www.higherfi.com/hf/shelf1.htm

アンチグラビティーって、別に重力がなくなってるわけでもないしアクチュエータで制御してるわけでもないし。 誇大も甚だしい。YouTubeの動画見たら思いっきりびよんびよん振動してる。いわゆる磁石バネ。 今の高校物理ではバネ定数って習わんのかな。それに永久磁石の同極を対向させてるから時間が経つと保磁力が無くなって着地する気がする。

もうひとつの機能として visually accenting って書いてあるのが微笑ましい。この定価1995ドル (23万円以上!!!) のアクセサリー、機能的にはバネのインシュレータと同じで、それ以外にはvisually accenting の機能しか無いんだよ。ほかにも空気で浮かせますっていうのもあるみたいだけど単なる空気バネであって、振動排除なんていう理想は実現できませんからね。常識的に磁力て静電ノイズより遮蔽しにくいもののはずだけど、強い磁力が悪影響を及ぼしかねんとか考えんのかな。相変わらず平和だなこの業界。

まあ、これくらいなら欲しい。
http://ascii.jp/elem/000/000/978/978349/

 

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