CHERRY (明光電機)のラジオキットのうち、1石のKM-1Eと1ICのKM-77(ドリーム7ラジオというらしい)がそろったので見比べてみました。

そっくりです。というかきょう体の流用なんですね。1石のKM-1Eではスピーカをまともに鳴らせず、イヤホン専用なので不要なスピーカ部分の穴は黄色のプラスチック板ではめ殺してあります。しかもプリント基板の穴あけがKM-77の流用でパターンとシルク印刷の違いで1石にしているようです。どんな穴あけシステムなんでしょうか。節約精神がキラリと光ります、が、まいりました。作りにくいです。秋月電子のユニバーサル基板っぽい専用基板なキットよりはマシですけど。

この設計により、KM-1Eは中身がゆったり配置。ただKM-77は科学教材社のウェブサイトからもなくなっているので、KM-1Eだけでこの大きなケースは不要でしょう。ケースの在庫がつきたらカタログ落ちしないかしら、と無駄な心配をしてみたり。1石でケースつきのラジオキットは今や希少種。HOMERやAceの1石、2石キットみたいに小さいケースで基板サイズ1/3くらいの仕様にリニューアルされたらたぶん買いますよ。あと、バリコンとつまみの形状が合わず、ネジをいっぱいまで締めてもガタつきます。これはKM-77のときも同じだったはず。いやな感じなのでM3の金属製ワッシャをはさんで固定しました。ガタついたままになってる人も多いんじゃないかな。

基板のパターンも精度がいまいちで、ランドの中心の丸い部分から穴あけが外れて三日月型になってたりしますし、ケースが形成不全でバリなんかがあって、いまひとつな印象。このあたりの雑さかげんがCHERRYキットの味なんだと思っています。どう感じるかは、人にもよるでしょうが。さすがに動かない、ということはありませんので学習には問題ありませんし、CHERRYキットの名誉のために補足すると、KM-1Eは同クラスの他キットと比較して最高ランクの性能だし、KM-77は市販品にもひけをとらない実用的なものです。

こういったキットの不備はAceにもありました。抵抗の値が説明と違ったり、ケースと部品がぶつかったり噛み合わなかったりとか。AceのケースデザインはCHERRYよりいくぶん洗練されてましたが、ケースの形成がAceはもっといまいちだったと思います。そんな不完全さが散見されるラジオキットの中で、HOMERのキットはこのあたりの不満が少なく安心でした。今手に入らないのは非常に残念です。安いキットでもケースは重厚でしっかりしてるし、基板もきちんとしたものでした。一度だけ、指定と異なる部品がはいっており、困りましたが。しかしHOMERで納得できないのは、というかHOMERラジオの特徴でもあるんですが、バリコンが一般的なネジ止め20mm角ではなく、コイルとあわせて定数が特殊だったことと、イヤホンのジャック径が2.5mmだったこと。

▼上:HOMER SP-211、下:CHERRY CK-411
HOMERは15mm角のバリコン、それに市販ではあまり見かけないタイプのコアアンテナ。

学習用としてのラジオキットは、くみ上げた後、何日後か、何か月後か再度ばらばらにされる運命にあるもの。少なくとも私は。そこに使われる部品はなるべく汎用品のがいいと思うんです。

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