もう終わった話で、ダイソーの100円ラジオ(AM MODEL Nol.DD2000-A)の調整を行ってみた。キャッチに書くほどスーパーヘテロダイン方式なので、トラッキング調整が必要なのだが、まったくと言ってよいほどに調整されていない。少なくとも私が手にした1台は。

必要なもの

  • 986kHzと2057kHzが正確に受信できるラジオ (PLL方式の短波ラジオなど)
  • デジタルテスタ
  • RFプローブ(手製で良い)
  • 高周波調整用ドライバ(竹製の手作りでも良い)

手順

  1. 同調ダイヤルを一番低い周波数に合わせて(目盛りがずれているが531kHz)
    調整用のラジオで986kHzに局発の信号が最も大きく入るようにOSCの赤いコアで調整
  2. 同調ダイヤルを一番高い周波数に合わせて(1602kHzと仮定する)
    調整用ラジオで2057kHzに局発の信号が最も大きく入るようにバリコンの局発トリマ(上側)で調整この段階で、D1のK側から455kHzの中間周波数での信号が受信できていれば問題ない。
  3. 低い周波数で入りやすい局を選び(NHK第一729kHz)、局発を確認する。(729+455=1184kHz)
    検波ダイオードD1のK側の端子にプローブを当てて最も信号が強くなるようにIFTを黄→黒の順で調整する。
  4. 高い周波数で入りやすい局を選び(東海ラジオ1334kHz)、局発を確認する。(1334+455=1789kHz)
    検波ダイオードD1のK側の端子にプローブを当てて最も信号が強くなるように同調トリマ(下側)を調整する。

一般的なキットではIFTの調整から行うよう指示されているものの、テストオシレータ無しではその段階で中間周波数を455kHzに合わせられるはずがないので、ここでは局部発振器の調整を先に行い、局発=受信周波数+455kHzを成立させてからIFT、同調トリマの調整を行うようにした。

この調整が完了すると100円ラジオは見違えるほど感度よく受信するようになりました。たしかに測定器を使わず放送電波でスーパー式ラジオの調整はある程度可能ですが、 一般の人にそれをさせるわけにはいかないでしょう。調整不良も品質管理として評価すると不良品になると思います。よくこんな不良品ラジオを堂々と売っていられるんでしょう。100円なら許されるんでしょうか?これを買った人はたぶん「やっぱ100円ならこんなものか。」と思ったことでしょう。まさか自分で調整しなければならない知的パズルとは考えないでしょうし、何台の調整不良な100円ラジオがムダに捨てられたのか気になります。もったいないことですね。

割と正当なラジオのトラッキング調整は次の通り。本当はトラジェネとかスペアナがあれば楽だけどそんなの使える人にはこんな説明は要らないはず。

1.テストオシレータで455kHzの変調信号を発生させてIF入力段付近に注入する。
2.IFTを前段から順に調整し、変調音が最大に聞こえるようにする。
3.同調ツマミを最低にしてから一番低い531kHzを発生させて発振コイルを調整して最大に聞こえるようにする。
4.同調ツマミを最高にしてから一番高い1605kHzを発生させて発振トリマを調整して最大に聞こえるようにする。

これを2~3回繰り返して一番よくなる状態にする。

テストオシレータがない場合、1,2は調整済みのもう一台のラジオのIF(455kHz)を突っ込むか、本文最初の方法の3を使い、低めの放送波ともう一台のラジオを組み合わせてIF=455kHzをとにかく成立せさる。(多少IFがずれていても大きな問題にはならないが、最大性能を引き出したければ正しく調整すること。)  3,4は放送波の一番低いものと一番高いものを使う。測定器なしでもうまく調整できれば530kHz~1620kHzくらいで帯域の全範囲をカバーできるはず。

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